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2016年09月21日健康コラム

近赤外線の可能性

「健康寿命 という言葉をご存じでしょうか? 健康寿命とは、介護を必要とせずに自立した生活ができる生存期間のことを意味します。

日本人の平均寿命は男性が80歳(世界6位)、女性が86歳(世界1位)であるのに対して、健康寿命は男性が70歳、女性は73歳というデータがあり、男性で10年間、女性で13年間元気に過ごせていない期間があるというのが現実です。

この健康寿命を阻害する要因としては、
1.内臓や血管の機能の衰えによる「がんや心筋梗塞、脳卒中 」などの発症
2.足や膝・腰などの運動器の衰えによる「ロコモティブシンドローム 
3.認知症、うつなどの心の状態
の3つが挙げられます。言い換えれば、内臓も足腰も、そしてココロも元気でないと健康寿命は維持できないということになります。

前置きが長くなりましたが、今回は1つ目の要因の「がん について少し触れてみようと思います。国立がん研究センターより、「2016年のがん新患者数、初の100万人超を予測、約40年で5倍 」のリリースがありました。2人に1人ががんになる時代とも言われています。

がんに対しては「手術 」「放射線治療 」「抗がん剤治療 がありますが、いずれも決め手に欠けるきらいがあり、副作用をともなう場合もあります。特に抗がん剤治療では強い副作用により白血球やリンパ球などの免疫細胞が減少して免疫力が低下し、肺炎や急性呼吸窮迫症候群などの感染症を引き起こすケースもあります。

一方で、がん細胞だけを狙い撃ちする「重粒子線治療 」「陽子線治療 「ホウ素中性子捕捉療法 はいずれも保険適用外の高額医療で、誰もが気軽に利用できる治療ではありません。

 そんな中、今回発表された「近赤外線を照射して免疫を活性化させ、がん細胞を縮小する 方法は、がん治療の未来に明るい光を照らしたと言えます。身近にある近赤外線を活用することができれば、副作用の心配もありませんし、費用的にも抑えられるのでは・・・と期待が膨らみます。そうなれば介護を取り巻く環境や医療費負担の課題も大きく改善されるのではないでしょうか。いつの日か「がん 」が完治できる日が来ることを願って止みません。 
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